Q10.安定剤、分離防止剤の種類と選定を教えてほしい。

A10.
安定材:
安定材は埋立土砂に粘着力を付加するもので、埋立土砂と安定材の化学的反応に依存します。このため、安定材は埋立土砂に対して効果的・効率的な材料を選択する必要があります。安定材の種類としては普通ポルトランドセメント、高炉セメント、土質改良特殊セメント等があり、これまでの実績では高炉セメントB種が使われた例が多くなっています。

分離防止剤:
分離防止剤は埋立土砂と安定材の分離を抑制します。分離防止剤の種類には、アクリル系、セルロース系等の水溶性高分子があります。これまでの実績では、アクリル系が使用される場合が多いです。添加量の目安は乾燥土砂質量に対する質量比として、水道水混合の場合で40mg/kg、海水混合の場合で90mg/kg程度です。

2020年07月16日