Q03.混合方法の種類と選定方法を教えてほしい。

A03.
混合方式は4方式に分けられ、使用する埋立土砂、規模、工期および経済性を考慮して選定します。

1)ベルトコンベアの乗継ぎを利用した混合方式
埋立材料が砂質土で含水比15%以下程度の場合に、加水を行わずに安定材と分離防止剤を添加・混合する方法です。
 特長としては、
 ①少ないエネルギーによって効率的な混合が可能
 ②セメントの飛散が防止される
 ③大量かつ連続的な混合が可能
等の利点があり、機械練り方式と同等の効率が得られます。

2)自走式土質改良機を用いた方式
施工数量が少ない場合には、実績が多いです。
 特長としては、
 ①土砂ホッパや安定剤ホッパが一体型として組み込まれており、
  組立・解体費、運搬費が安価
 ②ベルトコンベア方式より狭い面積で混合処理が可能

3)ロータリードラム型ミキサやスクリュー型ミキサを用いた機械練り方式
浚渫土砂や掘削土砂等のように、比較的含水比の高い土砂の場合にはベルトコンベア方式による混合が困難なため、機械練りミキサによる混合方式が使用されます。混合方式が異なる以外はベルトコンベア方式と同等の効率が得られますが、埋立土砂の適用範囲は最大粒径が約50mm程度以下です。

4)回転式破砕混合機を用いた方式
礫等の混入により、事前に破砕処理やふるい分け処理が必要となる場合や高含水比の埋立土砂の場合には回転式破砕混合機を使用します。
 特長としては、
 ①軟岩程度の強度であれば、破砕と同時に混合が可能
 ②混合をチェーン回転にて行うため、比較的高含水比の材料でも混合効率が良い。
等があげられます。

2020年07月16日