Q05.混合場所の種類と選定方法を教えてほしい。

A05.
安定材を混合する場所としては、土砂採取場の土砂積み出し設備を利用して行う方法(陸上混合方式)、海上に設けたプラント船で行う方法(海上混合方式)、その他の方法として埋立地内に混合設備を設ける方法などがあります。

①陸上混合方式
陸上混合方式は、既設の設備に対して安定材供給設備等を付加することにより使用できるため、コスト的に有利です。しかし、処理土は混合直後から凝結が始まるため、運搬時間が長くかかる(2時間以上)場合には慎重な計画が必要です。

②海上混合方式
海上混合方式は、混合後直ちに直投が可能であるため、強度低下のおそれがないことや土砂積み出しプラントが限定されないなどの利点があります。しかし、新たな混合設備の追加が必要であるため、陸上混合方式に比べてコスト的にはやや高くなります。

③その他の方式
埋立地内に混合設備を設ける方法は、埋立地内の土砂のストックパイルや混合設備を設けるスペースがある等の条件が整った場合に適用できます。長所としては混合後直ちに直投が可能であり、土砂積み出しプラントが限定されないなどの利点があります。しかし、土砂の積み替えや新たな混合設備を設けるなどコスト的にはやや高くなります。

2020年07月16日