Q06.投入・埋立方法の種類と選定方法を教えてほしい。

A06.
投入・埋立には以下の方法があります。
① まき出し方式
② シュート方式
③ クラムシェル方式
④ 底開式バケット方式
⑤ ベッセル方式

①はブルドーザやバックホウなどによる陸上部からの施工であり、浅水域や小区域の埋
立に適用されます。
②は水深が深い場合に適用され、減勢部を持つシュート下端を常時地盤面近くに維持することで先端から放出される処理土の密度流による渦動拡散に起因する周辺水域の汚濁の防止に効果的です。
③は礫を含む場合や水深5.0m 以上の場合で処理土の分離が懸念される場合に有効であり、水深5.0m 以上の場合はこの方法を標準とします。クラムシェルで埋め立てる際には、処理土の分離を防止し、密度の増加を図ることが強度向上に繋がるため、地盤面までバケットを確実に下ろした後に処理土を埋め立てますが、さらに埋め立てた後に再度バケットを埋め立てた処理土にあずけることが密度増加に有効です。
④は③と同様であるが、埋立規模が大きい場合や含水比の極めて高い処理土の埋立に採用します。
⑤は処理土のストックスペースが設置できない船上プラントによる施工時や、水深が深く投入効率を上げる必要がある場合に有効です。
また、水深が大きい場合の埋立に際しては同一箇所での連続的な投入・埋立は避け、横
断方向,法線方向に順次移動しながら、1 層ごとに仕上げていく段階施工を行う必要がある。

2020年07月16日