Q09.処理土の配合設計はどうするのか?

A09.
処理土の配合設計は、設計基準強度を満足するためのセメントの種類と添加率等を決定することを目的として実施された室内配合試験をもとに、施工性を考慮し最終的な施工配合を決定します。また、必要に応じて試験工事を実施し、配合設計を決定します。

①室内配合試験
室内配合試験の目的は、処理土の強度と安定材添加率の関係を求め、処理土の必要強度が得られるための安定材添加率等を決定することです。処理土の強度と安定材添加率の関係は、土の種類、密度等の条件に大きく影響されるため、配合試験時は現場条件と類似となるよう配慮する必要があります。

②施工配合の決定
処理土の室内配合試験は、ある試験条件下で発揮しうる強度の指標を与えるものであり、現地で発揮される強度を直接与えるものではありません。このため、現場条件との違いを補正する割増係数αを用いるか、もしくは、現地で試験工事を行って、施工配合を決定します。なお、割増係数αは1.1~2.6程度であり、現場条件によって割増係数を設定します(事前混合処理工法技術マニュアル参照)。

2020年07月16日